親に介護が必要となった場合、まず選択が迫られるのがどこで親の介護を行うかです!
元々同居しているならば問題はあまり発生しないかと思いますが・・・
地元を離れていたりした場合は、地元に戻るのか、それとも自分たちの家で介護をするのか突然選択を迫られることになります。
どんな介護をするかは、その家庭や親の状態により千差万別かと思いますが・・・
今回はその中でも我が家が親の介護をする方法として選択した「呼び寄せ介護」について、メリット・デメリットと、どうして「呼び寄せ介護」を選択したのかを載せていきたいと思います!
呼び寄せ介護とは?
「呼び寄せ介護」とは、簡単に言うと、地元に住んでいる親の介護が必要になった時に、自らが地元に帰るのではなく、親を自分の住んでいる家に呼んで、身の回りの世話をすることです!
親の介護には、親を実家に留めておいたまま自分自身で介護する方法や老人ホームなどで介護をお願いする場合など様々なやり方がありますが、「呼び寄せ介護」もそのやり方のうちの1つです!
「呼び寄せ介護」は、自分たちのライフスタイルを大きく変えずに親の介護ができるなどの大きなメリットがある一方でもデメリットももちろんあります!
そのような「呼び寄せ介護」のメリット・デメリットを次の項目から載せていきます!
呼び寄せ介護のメリット・デメリット
親を介護する必要が生じたときに、「呼び寄せ介護」をした場合のメリット・デメリットを自分なりにまとめてみました!
突然の介護でどのようにしたら良いか悩んだ際の参考にしてみていただけたらと思います!
実際に、「呼び寄せ介護」をしてみた実体験も交えて載せます。
呼び寄せ介護のメリット
まずは、地元で暮らしている親を自分の住んでいる場所に呼び寄せて、介護をした場合のメリットを載せます!
親を呼び寄せた場合のメリットはこのような点があげられるかと思います。
- ライフスタイルを極端に変えずに済む
(仕事の継続や子供の転校なしなど) - 購入した一戸建てを手放さなくて済む
- 親がある程度自立して生活できるようになる
これらのメリットもそれぞれ解説していきたいと思います!
ライフスタイルを変えない
呼び寄せ介護は、親を自分の家に呼ぶということなので、親の介護のために仕事を辞めて、地元に引っ越すということが不要になります。
結婚していて地元に引っ越す場合には、自分自身のライフスタイル以上に、妻のライフスタイルが大きく変わることになるでしょう!
妻と地元が一緒であるならば、引っ越しに対する理解が少しはあるでしょうが、知らない土地で知り合いも全くいないところに連れていき、さらに介護が必要な親と同居というのは、妻が孤独を感じ、耐えられなくなるかと思います。
また、就学している子供がいる場合も転校が不要となります。
今まで育ててくれた親のためとはいえ、やはり自分自身の事情ではなく、親の事情でライフスタイルをガラッと変えなくてはならないのは大変です。
なので、引っ越しをせずにライフスタイルをある程度維持できる「呼び寄せ介護」は、メリットが大きいと思います!
住居を手放さなくて済む
高齢の親に介護が必要となる頃には、既に自分自身の住居を購入している場合がありますよね!
夢のマイホームを手にするのは、とても大変なことだったかと思います!
その苦労して手に入れたマイホームを親の介護で地元に帰るために手放すのは、とてもつらく悲しいことです。
それが「呼び寄せ介護」では、マイホームを手放すことなく、解決することができるのがメリットだと思います!
実際、私もマイホームを購入してすぐに実父が脳出血で倒れ、介護が必要となったため、この問題に直面しました!
「呼び寄せ介護」により、この問題が解決できたので良かったと思いました!
一緒にマイホームを購入した妻のことも考えなくてはならないので、この「呼び寄せ介護」のメリットは大きいかと思います!
親が自立して生活
地元が田舎であった場合、スーパーまで車がないと行けないなどのことは、よくあることですよね!
田舎だと電車やバスが不便なことが多いですし・・・
もし田舎の実家に住むこととなった場合、親が「何か買い物に行きたい」と言った時には、近くにお店が無いのなら車で買い物に連れて行かなくてはならなくなります。
「ちょっと調子が悪いから病院やクリニックに行きたい」といった場合も同様です。
その点、都会への「呼び寄せ介護」であるならば、徒歩でも行ける距離にスーパーやクリニックなどがある場合が多いです!
また、バスや電車などの公共交通機関が充実しているので、少しお店などが離れていても親が1人でも行けるかと思います!
なので、介護する側の負担も少なくなるかと思います!
実際に、うちも徒歩5分以内のところにスーパーやクリニックがあるので、親が1人でちょっとした飲み物や食べ物などを買いに行ってくれるので助かっています!
呼び寄せ介護のデメリット
次は、呼び寄せた介護をした場合のデメリットをあげます。
デメリットとしては、主なものでこのような点があるかと思います。
- 親の住む環境が大きく変わる。
- 親の説得や親戚とも話し合いが必要な場合がある。
- 兄弟の協力が得られにくくなる。
- 実家の片付け・整理が必要である。
これらのデメリットもそれぞれ解説していきたいと思います!
親の住む環境の変化
自分の住んでいる家に親を呼び寄せるとなると、親の住む環境が大きく変化します!
介護が必要になる親は高齢である場合が多いかと思います。
若い時ならば、引っ越し先でワクワクできるようなことを見つけようと少し冒険心みたいなかんじで、引っ越しができるかもしれませんが・・・
高齢になるほど、周囲の道や近くのお店がわからなかったりして、新しい土地に馴染めず、家に引きこもりがちになりやすいかと思います。
それに伴い、出不精になり、ボケ・痴呆症などになるリスクが大きくなることもあるとのことです。
実際、うちの親も引っ越してきてからは、周りに知り合いもいなく、近所の道もわからないため、散歩にも行かずに、1日中家にいてテレビを観ている時間が増えたような気がします!
そうならないためには、休日などには一緒に買い物やどこか遊びに行くのに連れ出してあげることをオススメします!
親の説得・親戚との話し合い
「呼び寄せ介護」を行う場合、まず必要なのが親に自宅に来てもらうように話をすることです。
今、親が住んでいる家から引っ越しが必要となるため、親の気持ちに関わることなので大切なことだと思います!
快く受け入れてくれる場合は良いのですが、やはり長年暮らした土地を離れるのに難色を示す場合が多いのではないでしょうか。
ただ、親の介護のために自分たちが将来、生活ができなくなってしまうようでは本末転倒なので、じっくりと親を説得する必要があります!
ちなみに、うちは呼び寄せについて言い出すときは親が怒るかなと思っていましたが、言ってみたらすんなりと受け入れてくれました!
また、これは家によってあったりなかったりする問題ですが・・・
親が長男の場合、親戚などから「長男なんだから何かあった時のために地元にいてもらわなくては困る」と言われ、親戚と揉める場合があります。
ただ、この問題も親戚などが親の介護をしてくれる訳ではないので、地元で親の介護ができないことをしっかりと説明して、自分が今後の生活で不利にならないようにすることが大切です!
兄弟の協力が得られにくい
地元に兄弟がいる場合、共に助け合って親の介護ができる場合があります!
例えば、病院の送り迎えなどで自分の都合が悪い時には、兄弟の誰かに頼ってみたりなどです!
それが、「呼び寄せ介護」をすると、親が地元から遠方に引っ越すことになるので兄弟からの協力が得られなくなります!
実際に、私も地元に兄弟がいるのですが・・・
地元に帰省したときには、兄弟に「親が行きたい場所などに代わりに連れて行ってあげられる?」とお願いすることもありますが、普段はほとんど自分だけで何とかしなければならない状況になっています!
なので、呼び寄せ介護をする場合には、親の介護を一手に担う気持ちで覚悟を決めないといけないかと思います!
実家の整理
「呼び寄せ介護」は、親の引っ越しが必要になるので、実家に他の家族が住んでいる場合を除いて、実家が空き家になります!
空き家にしてしまい、しばらくの間、人が住まなくなると湿気やカビなどで家の建物の老朽化が早くなり、住めない家になってしまう可能性があります。
また、空き家にしてしまうと、放火やブロック塀の倒壊などで他の人に被害が及ぶことも考えられるので空き家にしない方がよいでしょう。
なので、親の引っ越しとともに地元にある家の処理も同時に行う必要があります!
家は、もし賃貸として貸し出すことが可能であれば、貸し出すのが良いかと思います!
また、貸し出せないような状態でしたら、不動産として売却を考えた方が良いかと思います!
私が出した結論
以上の「呼び寄せ介護」をした場合と地元に戻って介護した場合のメリット・デメリットをいろいろと踏まえたうえで、私はこういう結論に至りました!
- 親を東京の自分の家に呼び寄せて介護する
この結論には、もちろん自分たちの将来のことや妻のことも熟考したうえで至っています!
私が考えたのが仕事を辞めて地元に帰ったところで、新しい仕事に就けるとは限らないので、地元に帰ることはリスクが高いと考えました!
仕事に就けない状態では、親の介護のために、自分たちを犠牲にして、将来自分たちが貧困に陥ることになるので、ありえないです!
自分の妻や子供が大変な思いをすることは考えたくありません!
次は妻のことですが、妻は東京に近いところが実家なので、私の地元に引っ越してしまうと知り合いも近くにいない状態になり、妻が孤立し、孤独な思いをさせてしまうと思いました!
そんな思いを妻にはさせたくなかったため、親の介護で地元に戻ることは選択できません。
また、我が家の場合は、マイホームを購入したばかりだったため、苦労して手に入れたマイホームを手放すことは考えたくありませんでした。
以上のことが、我が家が「呼び寄せ介護」を選択するに至った主な理由です!
親の介護には、いろいろな考え方や方法があるので、これも介護をするときの一例として参考にしていただければと思います!
自分に無理のないような介護方法を選択することが最善です!
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